みなさま、ごきげんよう。
人は見かけによらぬもの。
これは人によると思います。
ナターシャカフェです。
本日は、ホンダ鈴鹿時代に工程訓練の指導をしていただいた、クリリン先生(仮名)について書いていきたいと思います。
チームに配属された翌日から担当工程の訓練が始まりました。
教えてくれる人どんな人やろう?
現れた時の第一印象
「どっひゃ~!つなぎ着たチンピラが来たで。どないしよう(泣)」
私よりもちょっと年上の男性のかただったのですが、見た目は完全にヤバい世界の人にしか見えませんでした。
知らない人が見たら、まさかこの人がホンダの社員とは誰も思わない風貌をしています。しかしこのクリリン先生、教え方がめちゃめちゃ上手でした。
口数は少ないですが、的確にポイントを突いて教えてくれます。
私はみるみる上達し、作業自体は1日~2日でできたように記憶しています。
他の人から見たら、1~2日?遅いと思われるかもしれません。
しかし当時、私は自動車の業界で働くのは初めてで、車にも全く興味がありませんでした。
社会人になってから20年近くOLをしていた素人の私が、ホンダ鈴鹿でフル満了できたのもクリリン先生の力が大きいです。
始めが肝心、重要です。
過去記事に書いたスーパーチームリーダーも
「クリリン、あいつ教え方上手いなあ」
と関心されていました。
後で分かったのですが、クリリン先生はチームの20以上ある工程を全制覇しているプロ中のプロでした。
でもクリリン先生、他の人とは笑いながら楽しそうに話しているのに、私の所に来た途端にムスっとした顔になって。
「私、嫌われてるんかなあ?」
でも、その心配は杞憂でした。
ゴールデンウィークに入る前日、作業終わりに
「明日からよい休みを」
と言って、ニコって笑ってくれたんです。
「やった~笑ってくれたで~」
それからも、作業で困っていることがあったらアドバイスしてくれたり、作業台とか諸々作ってくれたりしました。
人は見かけによらぬもの。
クリリン先生はまさにそうでした。
見た目がチンピラと書きましたが、よーく見たらけっこうカワイイお顔をされていました。
(フォローになってないかもですが)
クリリン先生は、オンオフの切り替えも素晴らしかったです。
ラインに入っても、作業に集中するのでほとんどしゃべりません。
その代わり、休憩の2~3分前から急にスピードアップし、休憩終わりに余裕を持たせる為に1~2台分余分に作業します。
そして、ラインが止まった瞬間にすぐさま喫煙タイムに行きます。
休憩終わりも、ラインが動くと同時に戻って来て、作業に集中します。
私は、ライン作業にはこのくらいの切り替えが必要だと思っています。
何だか急に懐かしくなってきました。
クリリン先生は三度の飯よりお酒とタバコ、みたいな人でした。
コロナになるずっと前の飲み会で、お酒飲んで叫び倒してたけど(笑)
私も負けんと「うっさいわ!!(うるさいわ)」て言い返した思い出があります(私はシラフ)
クリリン先生、お元気でいらっしゃいますか?
それでは、ごきげんよう。
よろしくお願い致します。